鶴ヶ城

別名会津若松城


城郭構造:梯郭式平山城
公式HP:会津若松観光ビューロー
年代: 1384年~1874年  主な城主: 蒲生氏郷,上杉景勝,保科正之
所在地:福島県会津若松市追手町1−1
訪問日:2016年5月
駐車場情報:西出丸駐車場(有料)

遺構満足度:★  犬連れ快適度:★★

大駐車場になっている西出丸から本丸に向かう梅坂の上には大石垣の桝形が残る。梅坂にはかつて大石段があったらしい。


石垣に武者走りと呼ばれる階段がついている。石垣以外には目ぼしい遺構はない。



英国からの客を案内して来たが天守閣は1965年に作られた鉄筋コンクリートだと説明するとかなり驚かれた。ムリもない。



北側裏門脇の石垣に登って北西を臨んでみた。

奥の山が飯盛山かもしれない。



白虎隊の悲劇を想う。


民間では史跡として保存しようと努力した人は大勢いただろう。しかし残念ながら若松市の行政には知性が集まらなかったと思われる。太平洋戦争後には城内に公営の競輪場が作られたというから驚きである。僅かに残された濠回りの遺構を撤去してボートレース場にする計画もあったらしい。結局,高度経済成長を経て鉄筋コンクリートのイミテーション城建設に落ち着いたと思われる。地道な史跡保全の文教予算は乏しいが,観光目的のゼネコン土木建設工事には予算が下りるしくみだろう。


西の丸駐車場からボートレース場になるのを免れた本丸の大石垣が臨める。