タロー行進曲11才2017/6/12

二週間も住んでいた病院。手術直後にはスタスタ歩いていたのに,今は痺れがひどくて待合室のソファに座っているのも辛い。

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先生!お忙しいのに時間を空けてくださってありがとうございます。お手数かけてすみません。実は…

「あー!!どうしたーんだ。聞いて驚いたよ。まあ,座れ!何やったんだ。リハビリやり過ぎたんだろ?」

いえ,リハビリしてません。

「ほんとうか…。ど,どこが痛い。」

どうも学部長はボクを誤解しているところがある(;^_^A レントゲンを見て,ボルトの緩みも金属の歪みもないことを確認,ここで初めて状況を把握されたようだ。寝台に寝かされて足や指を動かし痺れや痛みの場所を確認する。そして一つのモニターにCTの画像,他方にMRI,後ろのライティングボードに預けてあった手術前のMRI画像を準備した。

「さあ,痛みの犯人を探すぞ。」

…なぜだろう。ボクはこの先生にとても可愛がられている。この先生が言うのだからボクの腰は完治している。あとは神経だけだ。

帰って首を長くしていたなおみに報告した。何しろ当分「立たない。歩かない。」というのはすべてなおみの負担になるということだ。だが,なおみの関心は全くそこではない。

「あー,よかった。教授がおっしゃったなら安心!大丈夫ね。」

たとえ今は立てないほど痛くてもボクは必ず治る。あの学部長のウデが確かなことを証明し,またなおみと仕事や家事を分担するために。母や心配してくれる人たちをほっとさせるために。

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「むふむふ」

あ(;^_^Aわかってるわかってる。タローのためにもね。

今週もなおみが一人でタローのシャンプーをした。シャンプーを終わるとなぜか興奮して,PCに向かっているウデを跳ね上げてお菓子をせがむ。

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