大井川鐵道本線
1976年,全国で最も早くSLの復活運転を開始した言わば観光SLのパイオニアです。
運行:大井川鐵道 撮影:大井川第一橋梁
公式HP:大井川鐵道
撮影地:静岡県島田市川根町抜里
撮影日:2016年10月
マイコプラズマに続いてまさかの網膜剥離に襲われた夏。おかげで友人知人に決定的ご無沙汰をしてしまいました。10月に入ってようやく落ち着いたので徐々に連絡を取り始めました。ネットで知り合ったカメラの親友イリさんは最優先の一人。去年「また,どこか一緒に撮りに行きましょう。」と約束したきりになっていたのです。
連休だから都内でお食事でもしませんか。
「大井川鉄道,やりましょう。案内します。」
とイリさん。…ま,まじっすか(;^_^A。やだなぁ,連休の観光地。
もちろん,文句をつけられる義理もなく…そんなわけで,SLかわね路1号の通過時間を調べ,大井川第一橋梁で待ち合わせしました。以前,ボクたちが訪れたのは20年くらい昔。草ぼうぼうの河原だった第一橋梁の北詰が大きな道の駅になっていてびっくり隔世の感です。
川の匂いを嗅ぎつけて,すぅっと川に行こうとするタローを間一髪捕まえ,きりきりとリードを引き絞っています。タローはちょっと風邪気味なので,今日は水遊びは禁止です。と,そこへいきなり警笛。
駐車場の横の線路を機関車トーマス号が通過していきました。
驚いたことに,トーマスが走り去ると親子連れを中心に,半分以上の車が引き上げていきます。今や本物のSLより機関車トーマスの時代のようです。
ヤッホー♪
イリさん夫妻とランデヴー。隙あらば川に行こうとするタローを引いてもらってセッティングしています。
「シュウさん,私は下から狙います。」
イリさんの愛機はフルサイズD810,焚きつけたのは誰あろうボクです(笑)
あ,じゃあボクもそうします。基本,撮影よりおしゃべりが主目的です。
ここは少々狙いすぎのきらいがあるポジションなので,二人ともアシスタントにサブ機を持たせて橋の反対側で狙わせることにしました。ボクのサブはX-E1+55-200mm,イリさんの奥さんは重いD5000を担がされています。
何かSLより絵になるかわいい車両来ました。
公式HPによれば南海電鉄からやってきた車輛。高野山への急勾配で活躍していた21000系,通称ズームカーだそうです。
かわね路1号の通過が近づきました。アシスタント組の様子を見に行くと,案の定X-E1は三脚に乗せたまま,近くのベンチに陣取っておしゃべりしています。あまり真面目ではありません,大丈夫でしょうか。
しだいにSL狙いのカメラマンも増えてきました。
橋脚の真下からカーブしてくるところを狙おうとする人や,SLと一緒に撮るために,鳥の羽とかぬいぐるみとかのグッズを並べいる人などさまざまです。みな一発勝負。漂う緊張感がいいです。
汽笛が鳴り響きました。いよいよかわね路1号が来ます。レンズは70-200L,河原に下りたので「すわ!川遊びしていいんだ!」と勘違いしているタローを両足で挟んで構えます。
うわー!!タロー!じたばた暴れるな。
こちらドレミのX-E1。肝心の橋梁中央部での写真がないと思ったら,なんと「途中でスマホも撮っちゃった♪」…って,何だとー!!真面目にやれー!!
こちらススキをなめる狙い通りの構図まであと1秒!! …とそのとき。
するっっ
…え?
何と膝の間で暴れていたタローの胴輪がするりと抜けてしまいました。
「ま,待て,タロー。あー!!」
どぼーん!
ゴー!!!!…C11 かわね路1号通過(笑)…ウソでしょ(;^_^A
タローはびしょ濡れ,イリさん笑う,ドレミには叱られる。
気を取り直して,田野口駅へ。
まるで映画のセットのように古い駅舎が復元されています。
「シュウさ~ん」
はーい。もうちょっと。カシャカシャ
「シュウさ~ん」
はいはーい♪
「そうじゃなくて,もう電車来る時間だけど…。あ,来た。」
えー!!!レンズ,24単のままだよぉーん(;^_^A
なんとも締まらない広角でのコスモスなめ7200系
東京の東急電鉄を引退した後,十和田観光電鉄を経て2015年2月より大井川を走っているモハ7204です。
さて,大井川鉄道。さらに上流のアプト式列車の撮影に向かいます。