OUR DAYS2006年2006.5.10

連休の後半、タローの体重が増えなくなりました。ぐんぐん大きくなるはずの時期なのに。

タローはコクシジウムという寄生虫に感染していました。母親から体内感染していたらしいのです。だからブリーダーさんに薬をもらい最初から闘病生活でした。便には血が混じり、食欲もありません。なおみが何度か促してやっと食べていたのです。食べたあとには顔中をかゆがって転げまわったり、ゆるい血便をする前には苦しいのでしょう、トイレとハウスをだまって元気なく往復したりするのを見るとかわいそうです。便がゆるいとそれを食べようとするのでひとりにできません。職場や公園に連れていったのも実はそんな留守番させられない状態のときでした。それでも体調が良いと、ちぎれんばかりに尾を振って遊びをせがみます。

連休が明けてすぐ病院で検査を受けると、コクシジウムは駆除されていましたが、強い薬のために消化器をかなり痛めてしまっていて別の細菌が繁殖していました。抵抗力も弱く、あんなに気をつけていた耳にも細菌の発生を許し、それをかゆがっていたのです。

若い女医さんはてきぱきと腸と耳の細菌を診断して薬を処方してくれましたが、元気のないタローをなでながら、「診察台の上でこんなにおとなしい子犬はめったにいないんです。ジステンバーの検査をすることになるかもしれません。」と誰にともなくつぶやきました。「それは恐い病気ですか?」「ええ、ブリーダー泣かせの病気で、ちょうど3ヶ月くらいたって情が移った頃にうわぁーっと…」

「う、うわぁーっと、…どうなるんだろう。」

帰宅してすぐにインターネットで検索すると「ジステンバー発症後の致死率は100%」とありました。う、うわぁー!!どうしよう。

タローは3種類の薬を飲み、毎晩耳にも薬を入れていますが、今週末に体重が増えていなければ病院に検査に行くことになります。

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