OUR DAYS2006年2006.7.10

土曜の仕事はふだんより2時間ほど早く始まるので、タローの留守番は13時間に及びます。ケージを使い始めて初めての土曜日、夕方に少し空き時間ができたので、食事がてら近くのショッピングセンターにでかけました。

なおみが買い物をする間、いつものように本の売り場で待ちます。美術関係の雑誌→PCソフトの解説書→時代劇の文庫本というのが定番のコースなのですが、この日「ペット」という書架の存在に初めて気付きました。ほえー!ペットの雑誌や本がこんなにあるとはびっくり。…「レトばか宣言」なんだこの本^^;ふむふむ、なんと、あははは。読み耽ってふと気付くと後ろにもう買い物を終えたなおみが立っていました。だめだ、こりゃ。「レトばか」って、レトリバーにはまってる人のことだって。まさにボクたちレトばか状態、このレポートも、もはや冷静さを欠いたレトばかのたわごとと思ってくださいませ。1

いつもなら束の間のんびり過ごすスタバのテラスですが、頭の中はタローのことでいっぱい。しつけたわけでもないのにケージに入れると排泄をしないタローです。


もう8時間近く、せまいゲージの中でどう過ごしているだろう。軽くかけてきたエアコンも、タイマーがきれているはずで、部屋は暑くないだろうか。キャラメルマキアートをはさんで二人ともぼんやり空を見上げます。梅雨の中休みの空にはほんのりと夕日に染まった雲が流れていきます。

「そうだ。電話鳴らしてみようかな。」

なおみがいたずらな表情でつぶやきました。家の電話が鳴ると、ボクやなおみが慌てて受話器に走るのを、何か楽しい遊びと勘違いして、いつもタローは足元ではしゃぎます。

「きっと、電話が鳴ったらケージの中でそわそわ立ち上がるね。」

そう言いながら、携帯を取り出して家の番号をプッシュします。

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「ぷるるる…ぷるるる…(タロー、タロー元気?おしっこがまんしないでしていいよ。あと4時間したら、急いで帰るからね。)ぷるるる…ぷるるる…」

タローが電話の音にわしゃわしゃと反応してる姿が目に浮かび、ふたりで思わずにっこり笑いました。


「土曜は連れて来られるように考えよう。」
「ケージの留守番もやめましょう。」

そして一週間後…
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「ふごぉーZZZZZ…なおみの仕事早くおわらないかなぁ」


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