OUR DAYS 2009/3才2009/10/6

我が社は従業員2人と1匹だが,なんと株式会社なので大げさな決算がある。

「きゃー!来週タッチーだ!帳簿がぜんぜん終わってない!」

「タッチー」は税理士さんの愛称で,来週,彼が来るまでに帳簿をチェックしなくてはならないという意味である。9月中も仕事は忙しく,追いつめられた経理担当なおみはついに休日持ち帰り仕事を決意した。

と,言うわけで,エクセルと格闘するなおみの横でボクも夏の写真など整理しながら引きこもる連休。ふと片付けていた古新聞に「ユーカラ」の文字を見つけた。小さな劇団が「アイヌ神謡集」の著者知里幸恵の生涯を一人芝居で演じる公演についての記事であった。日曜が最終日で劇場はウチのすぐ近くだった。

「行ってみるか」

ボクがお芝居や映画を「観に行こう」などと言うことはめったにないので,お出かけ好きななおみにとって,それは十分に仕事を中断するに足る企画である。

早くもおいてけぼりを察して玄関で警戒するタロー。
タローは留守番ね。

一人芝居というのは初めて見た。女優さんの体力には舌を巻いたが,内容は学園祭の演劇部レベルのような気がする。2時間半,観ている方もけっこう疲れた。音楽担当の人の生歌がやたらに上手だったのが救いだった。


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