OUR DAYS 2009/3才2009/1/2

正月2日,浦和の知人宅にお年始に行く。タローを留守番させて久しぶりに電車で出掛けると,窓から夕焼けと富士山がきれいだった。


荒川を渡る。

知人は中古車屋さんで,とても明るく真面目な人だ。だからボクは25年来彼以外から車を買ったことがない。プライベートでのつきあいも長くなり,夫婦4人でよく秘湯めぐりなどをした。仲睦まじく見えたその奥さんが去年,突然に家出して,あれよあれよと気をもむうちに離婚になってしまったのだから人生はわからない。


50歳を越えてから,いきなり一人暮らしになってしまった彼のお正月の寂しさはいかばかりだろう。ボクたちは,せめて一緒に鍋でも囲もうとやってきた。

中浦和のひとつ手前にある武蔵浦和で乗り換えて,西浦和で降りる。乗換えを間違えると南浦和に行ってしまう。浦和という名のつく駅は全部で8つもあるのだ。


大宮バイパス沿いを少し歩く。

「あの歩道橋の上に寄り道して夕日見ようか。」
「えー!!寒いからやめようよ。」


なおみを押し切って上った歩道橋。沈む夕日を眺めながら笑顔の練習をした。そして馬鹿者のように陽気に笑いながら,マンションのドアを開けるのだ。

友人宅は突然の一人暮らしゆえ,土鍋すらなかった。大きな中華なべに出汁を張ったお鍋を囲んでしたたか酔った。


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