OUR DAYS2010年2010/5/8

先の連休中のある夕方、ボクとなおみは地下鉄に乗って白金高輪まで出掛けた。ボクのぎっくり腰となおみの肋間筋断裂は共にまだ癒えてなかったし、イベント疲れで体調も優れなかったが、このままぼーっとしていたら連休が終わってしまうと思ったからだ。すわ、お出かけて!とばかり、玄関に先回りして尻尾を振っていたタローは「留守番」と言われ、目を丸くして驚いてから、部屋に引きこもってすねてしまった。タローを留守番させたのは他でもない、行き先が清正公のお祭りだったからだ。

白金にその名も「清正公前」という交差点がある。覚林寺という清正ゆかりの門前にあたり、毎年端午の節句は、清正を偲ぶお祭りが催される。ちょうど春に熊本を訪ねたばかりなので興を覚えたわけだ。


不況になると強運と不敗の伝説にあやかろうと、清正の人気は高くなるらしい。実際、この冬には神宮にある清正井が大人気になって行列ができた。清正が掘ったといわれる井戸の写真を携帯電話の待受画面にすると、入試に受かるという噂が広まったためだ。タローを留守番させて地下鉄にしたのも大混雑を予想してのことだ。


行ってみると、意外にもこじんまりとした祭りだったが、それでも境内にはお参りの列ができていた。ボクも今年は勝ちを得たい願、是ありにつき、念入りにお参りしたのだが、写真を撮ることにも気を取られ、うっかりなおみから渡されたお賽銭を投げ忘れてしまった。


その代わりと言っては何だが、門前で菖蒲を購って帰り、菖蒲湯をたてた。


ところで先日ご紹介したなおみファッション、どうやらシロガネーゼの間でも流行しているらしく、あちらこちらで見かけた。


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