OUR DAYS2011年2011/3/17

被災国の通貨がなぜ値上がりするのか。

日本企業が保険金の支払いや復興に着手すると「円」の需要が一気に高まることを期待した海外の投資家が動いたからだそうだ。日銀がいち早く対応して市場に出した資金はハイエナたちの餌になってゆくだろう。

東京のガソリンスタンドから続く果てしない列の中にゴミの収集車や郵便配達のバイクが並んでいる。万が一、首都圏を避難する事態になったとしても、車なんか使えないことは地震の当日に証明されている。全く無益なパニックだ。

被災地では支援物資を届けるための車両までが並んでいると報道された。供給量は足りているという。在庫をすべて被災地に無料で配ったという業者がいる一方で、少なくとも短い営業時間に言い値で買う客が行列してくれれば、笑いのとまらない人たちもいるはずだ。食料品も然り。

どの地域の信号機や病院に対して、電気の供給を止めるかどうかを現在最も信頼性に疑問のある一企業が独断で決めている。市民の不満は当然である。

彼らの発表する数字が信用できないので、ボクは東京23区にあるMPの放射線量の発表をマメにチェックしている。自分たちや教室の子どもたちを守るためにできる唯一のことだ。昨日、珍しいことになおみが鼻血を出した。関係ないことはわかっている。ボクは黙って自分の不安をねじふせる。福島にいる人たちの不安はいかばかりだろう。パニックを避けたいなら、もっともっと公式情報を出すべきだ。

地震や津波は自然災害だがここに列記したことはすべて人災である。そして個人の力ではどうしようもないから「国権」がある。ただちにこれらの問題を解決するため、国権の発動による強力なリーダーシップを要求する。

世界中からメッセージや励ましの声が寄せられている。ボクたち個人の力でできることもせいぜいそれに毛の生えた程度だ。だが、被災地に緊急に必要なのは「資金」と「石油」と「食糧」と「電気」そして「安全」なのである。

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