「shu!フタリシズカ撮ったのー?」
母は自慢の花が花壇に咲くと、全く花に興味のないボクにも撮らせようとする。正直、フタリシズカなんて、ボクにはドクダミとの区別すらビミョーである。
「見なさいよ。ほら、フタリじゃなくて、サンニンのもいるのよ。珍しいでしょ。」
…全くどうでもよい。
ヤル気0なのだが、母の手前、気合いを入れるフリをしてたら、うっかり花壇に足が入っていた。
ま、まずい。いや、と、まずいと言っても、ボクが花を踏んでしまうわけではないのだが…
…こうなる。タローは「shuが行くところは自分も行っていいところ。」と思っているのである。
「ひえー!!」
おふくろ、そんな声を出すから、よけいに驚いてふんづけちゃうじゃん。
「あんたは、もっとちゃんと叱りなさい!!」
タロー、だめだぞぉー、そこ入っちゃぁああ。