この季節、アシの背が急に伸びて、川岸の視界は悪くなります。雑草を踏み分けると、ハマウドの仲間など、にょきにょきと立っていて北海道の湿原にいるような気分になります。まあ、振り返るとビルが建ってるのでがっかりですけど(笑)
↓どこだと思いますか?
私鉄の橋脚です。強度を増すためか、土台のコンクリートにつけられたくぼみに水や泥がたまり、アシがうっそうと生えています。
そこに、ほら、カニです。甲羅だけで12cmくらい、ボクの手のひらほどあります。まさか風より速い動物が来るとは思わず油断していたんでしょうね、アシの中に逃げ込むタイミングを逸し観念してるところです。タローにくんくんされています。
いかにも
「あーあ、しまったな、もうダメだ。」
という目をしてますよね。でも、タローはこういうときいつも、くんくんくんくん…ふん!!…と、そのまま行ってしまうのです。
もう、カニの顔ったらありません。
「ボ、ボク、もしかして助かったんでしょうか…。」
しばらく、10本足がもつれています。
川の中ほどにはプロの漁師が船を出していますが、遠すぎて何漁かわかりません。
公園を抜けて帰ります。