お盆休みに入る直前のある朝、着替えていると部屋着のポケットから50円玉が床に転がった。キラリと光る様子が何だか「幸運のコイン」のような気がして、めったに縁起を担がないのにその50円玉を財布に戻さず、CFカードバッグに収めた。
「ぽんぽん♪」
いいことありますように…なんて手を合わせたりして(笑)
しらべ荘で過ごしていた休み半ば頃、持って行ったノートが突然OSを読まなくなった。仕事にプライベートにフル稼働していたノートだが、Macから乗り換えたばかりで、まだバックアップを取っていなかった。そもそもwin95以来、この手のハード障害に遭ったことが一度もなかったので油断していた。
HDにはadobeの高価ソフトなどがフル装備、仕事用の手のこんだAiファイルや10数年間のデータを記録したexcelファイルが数え切れない。初期化ということになれば、パソコンの方を諦めてHDをファイル復旧業者に出すしかない。
お盆休みの終わりに今度は愛車のパワースライドドアが閉まらなくなり、休み明けに出勤すると、今度は職場の業務用エアコンが故障した。どちらもあまり耳にしないトラブルである。
厳しい残暑と激務の中、もはや不幸を嘆いている場合ではない。淡々と手を打ち始めることにした。
車は冬に大修理したばかりだ。10万円は覚悟でディーラーに持ち込むと、壊れたのは最後の巻き上げモーターだけで、見積書には4万円強とあった。職場のエアコンは話を聞いて見に来た大家さんが、「もう10年目なので、ウチで負担します。」と言って新品に交換してくれることになった。どちらも部品が揃うのを待つ間だけの我慢となった。
そしてダメもとでメーカーのサポートに送ってあったパソコンは、奇跡的に初期化を免れて修理完了し、今朝、無事に返送されてきた。
…さて、コインは「幸運のコイン」でしょうか、はたまた「不幸を呼ぶコイン」でしょうか。