OUR DAYS2014年2014/3/15

満たいていクラス会というのは土曜の夜である。 土曜に受験生の授業が集中しているボクは,だからほとんど出席したことがない。ていねいな謝罪文も手馴れて上手になっている。

ところが先日,めずらしく携帯電話が鳴ったのに気づいたので出てみると,高校のとき隣の席だった女の子の声が飛び込んできた。女の子と言っても現在はボクといっしょだから50歳を過ぎているのだが,30数年ぶりに電話から聞こえた声はまるで当時と変わらなかった。

思わず口がすべって出席すると言ってしまった。

とりあえずサカゼンでハイネックとカジュアルズボンを買って,土曜日の夜をボクだけ休む手はずを取った。


そして当日,会場は永田町のレストラン。

はがきやメールを先に出さず,いきなり電話作戦は幹事のグッドアイデアだと思う。


出席者は過去最高で20人近いとのこと。どうせ,ぶよぶよのおじちゃん,おばちゃんがいぎたなく集まるとばかり思っていたら,さにあらず、

何?この女学生のときのままの雰囲気。


立食パーティーが始まって間もなく,ひとり3分ずつ近況をスピーチ。 その小一時間ほど,みな輪になって立ち,飲食物にも手をつけずにひたすら静かに聞いては拍手する。


ほえええ,ちと誇らしい。どうやらボクの卒業した高校はこういう学校だったようだ。


それほど大出世してる人がいないところも何だかみんな似てる。 けっこう心地よい時間だった


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