言ったのである。
「確実に富士を頂まで見たければ、暗いうちにでかけて谷風が立つ前に着かなければならない。起きられる?」
ところが返事は…
「オウケイ♪スエンキュ♪」
まじっすか(;^_^A真冬の暗いうちですよ。
かくして料理バトルでくたくたになった翌正月2日,今度は5時に家を出て富士に行くはめに!!
足柄SA なおみ,ウイノーナ,義母,伯母のファミリー
露天風呂から富士山が眺められる日帰り温泉に一行を送る。
ボクは男一人だから,タローと湖で遊びながら待つことにした。
朝早くてタローのエサを持ってくるの忘れた。
コンビニでチーズとサラミとクロワッサンを購入。
タローはママに似て,パンが大好き。
でも,さっき何やら楽しそうなところで,みんなに置いていかれて不満なのだ。
ぱくぱくぱく。
タロー,うまそうだな。クロワッサン一個,オレにもくれよ。
やだよ,ぱくっ!!ごちそうさまー。
はい,水飲んで!!タロー。
ぷい!
をい!!コンビニでわざわざ買った水だぞ!!
んで,山中湖。水辺で遊んで,タローもすっかりごきげん。
白鳥がいっぱいやってきた。
「おうおうおうおう!そこのでかいの!!」
「ボク?ボクは東京から来たタローだよ♪いっしょに遊ぼうよ。」
「ぐわぁー!!!」
「うっへー」
「ばっきゃーろー!お前みたいな恐ろしいやつと遊べるわけないだろ!!」
「ぐわぁー!!!」
「ひゃー!!ぱぱー,何だか白鳥が怒ってるよ。どうしたんだろ。」
「コワい顔して遊んでくれないって。」
タロー…ま,知らないのはムリないけど,お前のご先祖は水鳥を捕える猟犬だったんだぞ。
再び空が晴れてきたので,温泉から出た一行も同じ湖岸に連れて来た。さあ,世界遺産の山をタンノーしてくれたまえ。あとは午前中,一気に東京に戻るぞ。
ところが,伯母が御殿場に住んでいる知り合いを思い出したので,急遽インターの側で会うことに…。そしたら,伯母が「懐かしい…」と絶句しながらぽろぽろ泣くのである。
結局,知り合いの家まで行って,お茶をごちそうになる。渋滞は始まる。高速で事故は起きている。
仕方ない…Because there are tears in her eyes.
…ボクの英語を直しながらも,その意味のわかるウイノーナがしきりに謝っていた(笑) 顔には全く日本人っぽさがないが,その細やかな気遣いは明らかに日本人の気質だ。