今年前半は受験期が明けてからも,4月に久々の放浪旅,5月には大家族北海道旅行のため,ただでさえ互いに忙しい友人,知人とご無沙汰してしまっていた。そこへ来て,6月にマイコプラズマを患ったまま夏期講習に突入し,まさかの網膜剥離。10月に入ってようやく落ち着いたので,仕事のない日曜日を片っ端からご無沙汰解消に充てることにした。
まずは第一弾。「一緒に撮影にでも行きましょう。」と誘われて以来,早1年も立ってしまった藤沢の親友イリさん夫妻と大井川鉄道のSL撮影におでかけ。撮影旅行とは名ばかりで,気が合う同年代同士,あれこれおしゃべりするのが目的である。
土砂降りの天気予報は気合で曇りにした。
やっほー♪久しぶりです。 タローはいつも遊んでくれるイリさんにでれでれ。
シュウは美しい奥さまにでれでれ。
いよいよ撮影準備。ここに来たのは20年ぶりくらい。SLの通る鉄橋が丸ごと道の駅になっていてびっくり。
それぞれ,入念にポイントをチェック。
「シュウさん,私はこっちにします。」
とイリさん。
じゃ,ボクもそっちにします(笑)
二人ともサブ機を女房に託して鉄橋の反対側にある無難な撮影ポイントに配置する。
…が,このアシスタント。鉄道撮影にはほとんど興味がないので,やる気なし。様子を見に行くと,カメラはほったらかしてベンチでおしゃべり。
胸のすくような警笛とともにSLかわね路1号が通過。
そこそこ成功♪
千頭駅の回りも道の駅になっていて隔世の感,これあり。
大勢の家族連れ。そのお目当てはSLではなく,専ら同じ線路を走る機関車トーマス号である。
軽食ブースのスパゲティを食べながら,
「さらに上流に行くと,湖上に列車が停まる駅があるんですけど…」
時刻表を見ると40分後
急ぎましょう!!
ぎりぎり,列車の来る5分前に展望ポイントに到着。
さらにダム湖まで北上。
「廃線の跡に線路が残っているらしいので行ってみましょう。」
廃線とダム湖を組み合わせて観光開発したのも今は昔(推測)。連休とは思えぬ静けさにタローフリー♪
こういう場所をマニアの専門用語(笑)で「ポンチ」と呼ぶ。 ところがこの場所でタローの身にタイヘンな出来事が!!
帰りの車内で,めったに鳴かないタローが立ち上がってキュンキュン言う。いつもと違うただならぬ様子に急停車して外に出してやると…足からさーっと鮮血が落ちた。
な,な,なんだ。どうした。何事だ!!
実は先ほどの線路跡でノビルにたかられていたのである。車に乗って暫くしたところで肉球の間に噛みつかれたようだ。あまりの激痛に声をあげてじたばたしたために,ヒルを踏み殺してしまった。ヒルは吸血中に殺すと厄介である。食いついた皮膚の下の組織ごと外れて血が止まらなくなる。
車内をチェックすると他にも二匹ヒルが見つかった。吸血していないと,糸くずほどの大きさである。恐ろしい(;^_^A
タローはもう噛まれたときほど痛がらず,軟膏で治療してやると歩けるようになった。
「よかったね」
空に夕焼けが美しかった。