OUR DAYS2016年2016/11/15

10進法だと56は地味な数字だが意外に約数が多くて8つもある。だから56才は節目と言えなくもない。56=14x4くらいが節としては適当だろう。

最初の14年は子どもだった。次の14年は小僧だった。母に迷惑のかけっぱなしだった。きっちり28年前になおみと結婚した。自分はとても強く,最も正しいと信じていた。起業し,家を作り,旅をした。「ついて来い」と言ったので,なおみは半歩後ろを黙々とついてきた。

今世紀になった頃,不妊治療をやめて赤ちゃんをあきらめ,仕事仲間と袂を分かち,なおみを留学させた。それからこじんまりとした今の教室を開き,タローを飼った。仕事もプライベートもあまりに幸福で楽しい日々に溺れながら,最初は体調面,そして次第に精神的でもほどよく自信がぐらつき始め,丸くなった。いつの間にか夫婦の関係も「ついて来い」から「見捨てないで」に変わって現在に至っている。

あと14年が2セットで今の母の年令に達する。母は100才までも生きそうな勢いだが,若干虚弱な男の場合,そのヘンで節も終わりかと思われる。

そこでここからの14年は,未来のために何かするのはおしまいにして,何につけても結果を出していかなくてはならないと思う。たとえ,これはこんなもんだったという結果でも精一杯の「こんなもの」に確定していきたい。

…と,いろいろ思うことありながら,今,これを職場近くの病院の待合室で書いている。土曜から下痢が止まらない。ウイルス性だと子どもに感染してしまう危険があるので念のため受診したが,疲労から来る胃腸炎との診断だった。目の回復は順調だが視力はまだ戻らない。腰も相変わらずである。どうやらボクはでっかい図体のワリにはあまり体が強くはないようだ。目下,人生の能書きより,なおみの言うことを聞いて,あまり負担をかけないことの方が最優先課題である。

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ときになぜグーグルはボクの誕生日を知っているのだろう。恐ろしい世の中だ(笑)


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