OUR DAYS2017年2017/2/7

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卒業以来30数年「今年こそ会おう」というお決まりの年賀状をやり取りしていた大学の友だちMから「ホントに会おう」という半ば反則のハガキが届いた。それに合わせてMが10人ほどに声をかけ,合流することになった在京の2人が,ボクが休みの月曜日に日程を合せてくれるというのでボクに否応はなかった。

同窓会とは少し違う。ボクの大学生時代とは斜陽に歯止めがかからない頃の学生運動とともにあった。飲み会の参加者のひとりは当時の全学連自治会執行委員長である。ボクは山のような質問を持って新宿に出掛けた。

民主的な政党に投票を続けていれば,日米安保体制は見直されるのか。

原発ゼロは実現するのか。

格差は是正されるのか。

辺野古の海は守られるのか…どうも事態は正反対に進んでいる気がする。 

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4人それぞれがほぼ卒業以来30数年ぶりに近かった。驚いたことに,当時屯していた安い居酒屋が歌舞伎町一番街に面して健在だった。酎ハイやハイボールのジョッキを交わせば時はあっさりと飛んだ。驚くほど楽しかった。

ボクらのヒーローだった委員長はもう20数年近く前に,民主的政党から籍を抜いていた。

「今は役員だから逆に労組と戦ってるよ。」

と面白おかしく自虐気味に話しては,みんなに責められていたが,卒業後に勤めた企業で,新任にも拘わらず労組の代表になるよう求められ,倍も年の違う組合員をまとめることができず心身ともにボロボロになったらしい。ボクなどには想像を絶するような厳しい世界を生きて来たことがうかがえた。

Mが悪乗りして当時ともに戦った女学生たちに次々と電話をかける。当時からそういうヤツだった。ボクらを含めて女の子たちまでよくネットワークを維持しているものだと感心する。女の子と言ってももう地方の小学校の副校長とか企業の重役とかだが,電話の声はあの頃と変わらない。この辺で安酒が大脳に達し,視界が揺れ出して,会話もあまり筋が通らなくなってしまった。が…。

どうも辺野古の海は埋め立てられ,原発は次々と再稼働してゆく気がする。そして社会主義革命の成就する日は遠そうだ。

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