OUR DAYS2017年2017/4/26

手術前検診,診察日。学部長は副医院長も兼務しているらしい。

診察がボクの前の患者数人は,たぶん偉い人から紹介状をもらってきたお年寄りばかり,中にははるばる茨城から来た老婦人もいた。その誰もが,薬を処方されたり,杖の突き方を教わったりするだけだった。こんな程度はたいしたことないと叱られている患者もいた。それがボクの番になると話し方がぜんぜん違う。おそらくそういう深刻な症状なのだろう。さらに手術の承諾書に記入欄があるので,付き添いになおみを連れて行ったら頭越しにほとんどなおみに説明していた。

・狭窄症が進み,もう背骨がぐらぐらになっていること。

・原因は老化によること。

・骨が早く老化するのは体質が主因であること。

・背骨を金属で補強し,ボルトで固定する手術になること。

他にはリスクや副作用など一般的な注意事項だった。母の膝の手術で二度,承諾書のための説明を聞いているので慣れている。確かめ忘れたがトピックスが2点ある。一つは説明のレジュメには「痛みや痺れが完全にとれるわけではありません」という項があるのに,先生は,そこは読まず「ゴルフやテニスくらいはできるようになる」と言ったこと。かなり自信が感じられた。もう一つ,入院の目安2週間については触れなかった。これは個人差が大きいようだ。

入院が祝日なので本来は前日に行われる検査や診察が初診のときとこの日に振り分けられていた。麻酔医の面談もその一つだ。全身麻酔で眠り,目が覚めた時は手術は終わっているとのこと。なるほどそりゃそうだと思った。問題は術後の痛みについてだ。現代の麻酔医学会では「回復を促すために術後の麻酔使用をできるだけ抑える」というグループと「積極的に麻酔を使って痛みを除き,患者にストレスをかけない」方針をとるグループと二分されるという。「後者であってくれ」と祈りながら聞いていると果たして,ここの病院は麻酔積極派だそうだ。よかった(;^_^A去年から腰以外でもこれでもかというほど痛い思いをしている。

入院の手続きや公的な書類も揃った。あとは待つばかり。


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