OUR DAYS2017年2017/11/27


5時起きして夜明け前に奈良の大池に着いた。

「ん?」

いくら目を凝らしても薬師寺の塔が一本しか建ってない。代わりに無粋な覆屋が!!

なんとー!!東塔の大修復,まだ終わってなかったんだ(-_-;)

ええ,修理のことは知っていましたとも。でももう7,8年になるのでてっきり終わっていると思い込んでいた。HPによれば完了は2020年6月とのこと。

こういうこともあろうかと第二案も考えてある。大急ぎで東へ移動する。若草山で最近はやりの鹿を撮ろうという腹だ。


有料道路へ向かう途中,大仏池の前を通った。



くんくん(笑)何やら気配が…。



鹿。



地元のカメラマンが森から餌で誘い出して来る。



ラッキー♪



続々とやって来る。



道路脇で着替え,木津川の河川敷でタローに用足しさせた。



宇治川の紅葉でも見物しようかと平等院に着くと,まだ朝早いので正門近くの駐車場がこのロケーション。

日陰をゲットできた。またまたラッキー!!これならタローを留守番させて鳳凰堂を見学できるぞ。



それ行け!!



若い子たちがみんな自撮りしているのでボクも17-40(広角レンズ)で画角の違いを見せつける(笑)



こんな普通の観光客することは滅多にない。



それにしても中華な国からの賑やかなお客さま方が多ござる。



さて,なおみが駐車場までタローを迎えに行った。



宇治川散策に出発。タローの体調も安定している。



ママー!!遅いよ,何してるの?



あ,抹茶ソフトクリーム♪



うぐうぐ。



中州の島に渡ってみよう。



流速が早く激しい宇治川。頑丈な柵で川に近づけないようになっている。



鵜しかいない。



撤収。



続いて京都の中心部にやってきた。



御所や二条城に近い寺町



六角新京極東入ルで鱧を食す。

なーんて♪こちらもSNSで知り合った小料理屋さんのランチを目当てにやってきた。お年寄りだとばかり思っていた女将さんがボクより若い人だったのでびっくり。



「スペアリブと聖護院大根の炊いたん」も食べた。「煮物」ではなく「炊いたん」である。

タローは女将にあいさつした後はパーキングの車の中でぐっすり寝ている。



錦市場は買い物好きのなおみですら引いてしまうほど観光化されていた。

 



さてこのあとは大津に向かい天地天皇陵と近江京跡に行く予定になっていた。去年を除いてここのところ毎秋,額田王の史跡を訪ねているのだ。


予定を変えて北山方面に向かったのは女将さんが

「宝ヶ池は今、紅葉が盛りで人出も少のうおますやろ。タローくんがよろこびはりますよ。」

と教えてくれはったからである。

さらに宝ヶ池への道順はナビ任せ…だからそのスーパーに行ったのは全くの偶然である。

錦市場で買いものし損ねたなおみが

「京野菜が欲しいからスーパーあったら停めて。」

と言った。

「あ,今あった。」
「さっきの角,スーパーだった。」

なかなかタイミングよくは止まれない。下鴨神社を過ぎたあたりでとうとうUターンまでする気になったのは他でもない。「小さな八百屋さんも並びにあった。」となおみが言ったからだ。八百屋さんで野菜を買い,ボクが車で寝てるのを見ると急いでスーパーにも走って行った。


その店内でレジに向かうなおみにを呼び止めた人がいる。



スマイルコーンの所長だった。

「やっぱり!!」

車椅子で追いかけた所長も半信半疑だったそうだ。



さもありなん。こんな偶然ってあるんだろうか。ちょうどこのスーパーにスマイルコーンの運営陣で障がい者たちの作ったスギナ茶の試食販売に来ていたのだ。…そう言えば月曜日に不在なのは京都の方で外せない仕事があるからだとおっしゃっていた。


不思議体験をしたあとだけに宝ヶ池にキングジョーが立っていても違和感がない(ウソ,ウソ(笑)合成です)。宝ヶ池のほとりに立つ京都国際会議場はウルトラセブン第14,15話(制作17,18話)「ウルトラ警備隊西へ(脚本:金城哲夫)」でキングジョーに襲われるあの防衛センターのモデルである。


少々腰が痛み出して肝心の散策は早々に切り上げざるを得なくなった。



急ぎ大原を抜けて琵琶湖大橋を渡り,琵琶湖の東岸に出た。



見渡す限り人っ子一人いない遊歩道。タローが駆けてくるのは奥の葦原にサギがいることを知らせに来たのだ。

腰が悪くなる前はよく荒川でサギの飛び立つシーンを撮影した。タローはその頃の自分の仕事を覚えている。


「パパ,あっちあっち」

ついて行くと果たして白いコサギと少し遅れて大きなアオサギが大儀そうに茂みから飛び立った。

…タロー,ありがとう。でもパパは今日,望遠レンズを持ってないんだよ。


車の掃除を終えたママにお菓子をねだっている。

「タロー,偉いわね。そう,パパのカメラのお手伝いしてたの。」


そうこうするうち,比叡山に夕日は落ちて空と湖が朱く染まった。東京まで450km,夜中には帰り着くだろう。

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