45/真冬の宅配


Junuary 29th/2022

年末年始,終息したかのように思われたオミクロン株が,ここにきて突如猛威を奮い出した。


まさかまさかの三たび宅配サービス。

子どもたちに自宅学習させたテキストを届けさせて,添削して宅配する。かなりキツい。



2回目から車から自転車に切り替えた。宅配の手間はぐっと軽減されたが,その前回は夏であった。



真冬の夜の自転車は過酷である。


小6の受験生が言う。

「もし,なおみ先生がコロナに感染するようならば,あらゆる感染予防対策には意味がないと断言できるでしょう。あんなキレイ好きな人を見たことがない。」

小学6年生のくせにやたらと物識りで,老成した物言いをする。

「あたしのお父さんと正反対。仕事から帰ってくると,髪の毛をかきむしるんですよぉ」

…と,もう一人の受験生ゆうか。

宅配対応には,来週,入試本番を迎えるこの二人を隔離して対面で教える目的もあった。二人を帰した後に添削や宅配は忙しくなる。忙しいが辛いわけではない。それにこうしてたまに数週間なら寒風の中を宅配に出るのもふだんと違って楽しい。


「ねえ,S町の6軒の添削が終わったから夕飯前に一緒に行かない?」

二人で出かければ休日のサイクリングと変わらない。



手分けして,別の町に行けばいいものを,こうして遊んでいるために最終の配達が10時半になってしまった。



そうなると冷気が牙を剥いてくる。外気を直接肺に入れると痛い。