石北本線

JR北海道石北本線


運行:JR北海道  撮影:美幌駅
公式HP:JR北海道
撮影地:北海道網走郡美幌町美里
撮影日:2012年11月

「遥かなる山の呼び声/1980松竹」のエンディング。列車で田島(高倉健)が二人の刑事に護送されるシーンは,ロケが弟子屈駅付近で行われたため,釧網本線と誤解されている場合も多いようですが,実際は石北本線です。田島の裁判が行われたと思われる函館から札幌経由,そして旭川から網走行の急行大雪という設定です。 EOS5D Mark II + EF70-200mm f/2.8 L USM
そして民子(倍賞千恵子)と虻田(ハナ肇)が大雪に乗り込んできます。網走の一つ手前の急行停車駅。…そう,あの駅はここ美幌駅なのです。近代的なオホーツクの車両ではムードが出ないので,ここはローカルなキハ40の発着シーンでお届けします。


「網走からの連絡列車は,湧網線中湧別行き普通列車は19時29分,2時間5分の待ち合わせ…」と急行大雪に車内放送が流れます。刑事が駅弁を買います。
EOS5D Mark II + EF70-200mm f/2.8 L USM


列車が駅を離れ,民子は田島の隣のボックスに座りますが,刑事たちに気兼ねして言葉が出ません。それを見かねた虻田が「奥さん。どうもどうも,しばらくでした。あんた牛飼いやめて中標津の町で働いているんだってね。」と声高に話し始めます。そして邦画史上に残る名シーン。

「ちょっと聞いたんだけど,息子と二人で何年も先に帰ってくるダンナを待ってるって話,ありゃホントかね。」

民子がひたすらにうなずきます。大きく見開かれた健さんの目から涙が滴り落ちます。
EOS5D Mark II + EF70-200mm f/2.8 L USM


「ハンカチ渡していいですか?」「ああ,いいよ」倍賞千恵子と下川辰平,実力派の二人が,決して上手ではない高倉とハナの演技を支えます。

ボクの愛してやまない美幌から女満別,そして網走湖沿いの風景。その中を走る急行の車内で,世界でいちばん温かいあの物語は完結します。
EOS5D Mark II + EF70-200mm f/2.8 L USM


参考サイト:新潟白根滝沢農園 「家族」「遥かなる山の呼び声」ロケ地~根釧原野


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