なおみが懸命に水を換え,枯れ花を処理しているので花が少なくなってきても祭壇はきれいだ。
寒中見舞いで知った方や人づてに聞いた方からまだウチにも教室にも花や贈り物が届く。
遺品の整理を始めた。
何を取っておこう。何を処分しよう。
ボクたち二人の状況はあまり変わらないが仕事がますます忙しくなってきた。
この時期に忙しくがんばっても別に儲かるわけではない。
受験生を預かっているので心の別の部分からパワーが涌いてくるのだ。
明日も日曜補習だ。
だが子どもたちが来る前や帰ったあとの静けさが堪える。
職場にいながらプライベートタイム。タローが散歩やお菓子をせがんで賑やかだった時間だ。
フローリングに爪がなる音や尻尾を振る音が聞こえない。
静けさに慣れていない。胸に堪える。