かぐわしい匂いもくすぐるような毛の感触も心地よいささやき声も薄れ遠ざかっていく。忘れたくない忘れたくない。7ヵ月…現実を受け入れようとしないボクたちの心の扉を時が叩き始めた。
もう少し,もう少しだけ待ってください。
ギンバカゲロウ
今日も道路を歩いているときに突然ドレミがぽろぽろと泣き出してしまった。炎天下で数分も抱きしめたまま立ち尽くした。彼女には心臓が苦しくてあえいでいるタローの姿がフラッシュバックする。
LOBELIA PARACION BLUE~ロベリア パラシオンブルー