OUR DAYS 2018年2018/9/30

夏期講習の日程,そしてドイツ旅行が例年に比べて特にハードだったわけではない。だが,ここ半年のタローショックは確実にボクたちの体力を削いでいた。真冬に初めてインフルエンザに倒れたとき,連休に胃炎で救急搬送されたとき,今にして思えば無事に乗り越えたことが不思議に思えるほどのひどい症状だったのに全く実感がなかった。ふわふわと幽霊のようにただ戸惑うばかりだった。切り抜けて来られたのは二人とも仕事で子どもたちと向き合うと現実を忘れて熱中することができたからだろう。だが体の状態は一年前とは比ぶるべくもない。

講習の後半が終わる頃,ボクはブドウを一粒食べてお腹を下した。ナマモノは受け付けなくなっていた。帯状疱疹に気づいたのもその頃である。幸い薬がよく効いて帯状疱疹は数日で快方に向かった。だが波のように襲ってくるタロー恋しい病のプレッシャーと戦う力がもう体に残っていなかった。三たび胃炎が悪化し,一週間ほどろくに食事ができなかった。その間も仕事が忙しかった。あえてプライベートタイムは旅行記の執筆に熱中した。

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1日12時間くらいベッドで過ごしているような中,台風でしらべ荘に被害が出て母が心配だったが手も足も出ない。せめて母と顔を合わせようと15日の土曜の深夜に職場から原村に向かった。八ヶ岳はもう秋の色が濃かった。

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翌日にはお彼岸には早かったが墓参りして母とマロンを連れ昼前に原村を出て東京に戻った。母がお友だちと東北旅行に出かけるためである。この一日が精一杯。ボクは9月中,仕事の間以外のほとんどを寝て過ごした。ひたすら体を休めて,ようやく先週の半ば頃から少し心の状態が上向いた。がんばって2か月ぶりにジムに復帰して体も動かした。

なおみはボクよりは体力がある。家も仕事もなんとか彼女の力で回っている(もともとそうだが(;^_^A)。だが,なおみは弱って苦しんでいるときのタローの姿がフラッシュバックするので心の病と胃腸炎はボク以上だ。

さてここが底だ。底にしないともう余力が残っていない。

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