OUR DAYS 2018年2018/12/3

休日の午前中,なおみに急き立てられて床屋さんに出かけた。今年1月,思いきりタローショックのさなかに夫婦で懇意にしていた職場近くの美容師さんが突然退職された。ハガキ一枚の挨拶だった。なんだかもう新しい担当の人と人間関係を作っていくようなことが面倒になった。ふと手術前に髪を五分刈りにしたときの近所の1000円カットを思い出した。今年は専らそこに通っている。担当を指名することも簡単にできるがあえていつも順番通り違う人にお願いしている。何のことはない。ボクの髪型ごときプロなら誰でも簡単にかっこよくしてくれる。

ここからが I DID(やり遂げた)!である。床屋さんの帰りに駅前のショッピングモールでなおみと待ち合わせてボクの運動靴やらを買い物することになっていたのだが,頼んでいた電気工事の下見の人が急に来てなおみがすぐに家を出られなくなったのだ。

ボクはなんと自分で靴を買った。店を二周して見つかるわけもなく店員さんに聞く。先日,ジムで10年以上使っていた運動靴がいきなり底抜けたのですぐに必要となったのだ。サイズを出してもらって履き心地を確かめ,LINE電話でなおみに値段と形状を報告する。自分では決めきれない。

「いいんじゃない?」

そこで店員さんに…

ください。

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さらに取れてしまったチノパンのボタン。

ほぼ同じようなやり取りと電話の末に75円で購入に成功する。

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いつも買ってる美術雑誌と水彩用の霧吹きは独力でゲットした。やれば何でもひとりでできるものだ。

ショッピングモールの前の横断歩道で車に気づかず転んでしまった女の人を助け起こした。散らばった荷物を拾うのを手伝ったらおもちゃの日本国旗だった。

聴覚障害者支援団体の何某と署名された紙を示しながら,口をぱくぱくとさせ自分も耳が聞こえないと身振りする。紙には500円の寄付をお願いしますと書いてある。旗を1本500円で買った。これはまあ慣れない男が駅前でうろうろ買い物をしていればよく出会う場面なのであろう。

自転車に乗って走りはじめてから旗のことでなおみに叱られはしないかと心配になったが,帰宅して話すとにっこり笑われただけだった。それよりも靴やボタン購入の首尾をほめられた。えっへん。

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先週描きかけた油彩を仕上げた。夕飯はなおみの作ったポトフなど。アウトレットでまとめ買いしたワインを開けて録画の西郷どんを見た。西南戦争に向かうくだりでかわいそうになる。

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