タローショックで胃腸障害を繰り返したために,あらゆる成人病のリスクが一転回避される数値となった1月の検診。
唯一のE判定となったのが便潜血だった。
入試の終了を待って内視鏡検査を受けることとなった。
前日から繊維質などの食事制限がある。
なおみも母もわが身のことのように心配するものだからボクも元気がなくなってきた。
もうひとつの懸念は職場近くの病院までラッシュアワーの地下鉄に乗ってひとりで行けるかだった。
予想通り,久々のすし詰め電車に乗ったが,ちょうど足に痺れや痛みが出始めた頃,神保町でうまく座ることができた。
腰を休ませることもできたので病院までも一気に歩けた。
朝の8時30分に集合して実に4時間えんえんと下剤をかける。
結果は小さなポリープがひとつ見つかっただけで,リスクが少ないので切除術も免れた。
ポリープを取って一日入院くらいは覚悟していたのでうれしかった。
母がちらし寿司を,なおみが茶碗蒸しを作って一日遅れの雛祭り晩餐になった。