講習が終わってから一日休養日を設けたわけではない。
出発日も帰国日も一日ずれると2万円近く飛行機代が違う。
可能な範囲で最も安い便に日程を合わせたのである。
おかげで全日空の直行便というボクたち史上最もゼイタクなフライトとなった。
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10日ほど前からグーグルの検索画面に羽田と打つとボクたちのフライト予定が表示されるようになった。
いったいどこで情報がもれたのだろう(笑)
航空券,レンタカー,初日の宿の予約サイトなどから確認メールが届く。
チケットもレンタカーの予約票もポータブルWi-Fiの受け取りロッカーを開くバーコードも…
みんなタブレットの電子画面の中だ。
そういう時代になっていることは去年のドイツ行きで体験済みである。
フランクフルトの空港では2015年のときからすでに
搭乗手続きも預け入れ荷物のチェックインも機械が相手だった。
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レンタカーとWi-Fiだが11月にそれぞれ昨夏借りたところからお誕生日キャンペーンなる通知が来た。
どうせならとそれに合わせて予約すると6~7割ほどの値段になった。
安すぎてどちらもまだ不安が拭えないほどだ。
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荷物を作りながらなおみは胃が痛いと何度も横になった。
自他ともに認めるパーフェクトアレンジャーとしてのプライドが年令とともにプレッシャーとなってきている。
カメラ,電子機器のみ担当のボクはお気楽なものだ。
…と油断していてこれを忘れていて慌てて買った。
ドイツとは違う。BFのプラグだった。危ない危ない。
今は店に走らなくてもインターネット注文してから半日で家に届く。
古いものは使わない。違うメーカーのものを複数買う。安全策である。
こちらは昨日までウチの車で現役だったのでそのまま持って行く。
前回,ひとつレンタカーに差したまま忘れてきた。
5DIIIにレンズはいつもの17-40と70-200に50L単,24L単は遠征から外れた。
少しでも軽くするためである。腰の具合は客観的には昨夏と大差ない。
街歩きでは70-200は車に留守番となるだろう。
なおみにはX-E2(X-E1を下取りにして今回のためにグレードアップ)
レンズは27mmパンケーキにXF18-55。
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ボクもなおみもメンタルの回復には遠く,旅を前にしてもうきうきわくわく感がない。
励まし合ってここまでこぎつけた。
少しでも何かを変えるために元気出して楽しんで行こう。
なおみが荷物のチェックを終え,最終の洗濯物を部屋干ししている。
テレビをつけて自分のドラマやクラシックの番組予約を確かめる。
「シュウも何かある?」
そうだった。あるある。雲霧仁左衛門。
…では行ってきます。
詳しい旅日記はこちら→英吉利紀行