三島の旧友Cさんが海釣りに誘ってくれた。
ごぶさたしてしまった。
去年は二人で柿田川のバイカモを撮ろうとしてはしゃぎすぎて5Dを水没させた。
薄曇りで風もない絶好の釣り日和。
五目釣りとは特に狙いを定めないで,イソメやオキアミをつけて磯から狙う釣り方とのことだとか。
ただしボクは釣り人の風上にも風下にもどこにも置けない「ど」がつく素人である。
竿も仕掛けも全て用意してもらっている。
そもそも釣り自体が15年くらい前に彼とこの向かいの岩の堤防でイカ釣りして以来だ。
エサつけくらいは自分でしようと思ったが一針に数分ほどもかかる。
さしもの韓国製元気な青イソメですら途中でぐったり死んでしまう。
なおみにいたってはもっとひどい。
投げ込むのもポイントに寄せるのもやってもらう。
スカートも釣る。
五目と言ってもこの時期はトラギスが美味しいそうだ。
が,ボクもなおみもやたらとベラを上げる。
魚信は強くて楽しいが食べられないそうでリリースの手間をかけるばかり。
あまりに多いものだからウツボが岩の下にやってきてそれを待つようになった。
一度などは海面に投げたベラを大きなトンビが岩を掠めるように急降下してさらっていった。
コーヒーはあつあつ。ボクは缶チューハイ♪
お昼はみーちゃんが豆ごはんのおにぎりと手羽を準備してくれていた。
鉄板のバーナー着火!!
「あ,塩も胡椒も忘れた。」
えー!?ダメじゃん。天才クッカーは少しも動じない。
Cさんにキレイな海水を汲んでもらった。
香辛料代わりには斜面のセイヨウタンポポの葉をやはり海水で洗って使った。
旨い。
竿の前方にときどき富士山が顔を見せる。
トラギスにカサゴと小さなサバ。悔しいことにでっかいカワハギはなおみの釣果である。
ベラを勘定に入れればちょうど五目になった。
天才料理
ルアーでイカを狙うつもりだったCさんはボクたちの餌付けに追われてほとんど竿を出していない。
一度,疑似餌に小さな小さなタコが抱きついて上がって来た。
二年前にタローと遊んだフレミッシュジャイアントのトラジ。
介護の寝たきりになってしまったが,耳の後ろをかきかきなでなですると大興奮して四肢を弾ませる。
目を大きく開いて「もっと」とせがむ。
渋滞を避けるため,10時近くまでお邪魔して深夜の東名を帰った。