軽はいいな。二人の間に隙間がない。
その隙間からボクたちを交互に見上げていた愛しい子の不在を感じなくてすむ。
今度はこんな小さな車もいいね。
そうだね。
…
二週連続でしらべ荘に行ったのは他でもない。
最初に母を内視鏡検査に送迎するために夜行する途中でブレイドのオルタネーターが逝った。なんとか家までたどり着いたが,翌朝はセルも回らずJAFに来てもらってJAの工場に運んだ。母は体調が回復せず,車を使わないのでソライロライフを借りることができた。
…というわけで軽で通勤とあいなった。
一週間後にJAの工場へ愛車を取りに行く。…ちょうどまた母の診察日と重なったので主治医の話も聞けてよかった。
オルタネーターは新品になったが,修理費は9万5千円。さらに直ったばかりなのに走り出すとアイドリングが低くてパワーも上がらない。再び工場に持ち込んで見てもらうと吸気口にカーボンがたまっているのが原因だった。タフで故障知らずだったタローカーもいよいよ経年劣化によるトラブルが始まりそうだ。
小さい車なら思い切ってCR-Zを買おう。さっそくS宮さんにお願いして社員証を発行してもらってオートオークションに行った。
あったあった。条件は申し分ないのでこれにしよう。
んが。後ろの席では首を立てられない。狭いのはいいがほどがある。これではほんの数分間ですら3人乗車できない。現状に鑑みると99%は二人で乗っているが,月に一度,数キロは母や子どもを乗せる機会がある。CR-Zの線は消えた。振出しに戻った。
もうかれこれ1年近く待っているオーリスは状態のいいMT車がなかなかでない。
その他は帯に短したすきに長し。
だがS宮さんと会場にある会員用の端末であれこれ出品車を検索し,展示場の実車を下見して回るのはホントに楽しい。
ワカモノの頃に戻ったような車の話をしながら盛り上がる。
ムシムシ蒸し暑い日でボクもS宮さんも3時間ほどでバテバテになった。
次の候補は結局またペンディングとなった。
食堂には800円均一で定食が二種類,ラーメン,カレー,それにハラール認証ランチの列がある。会員には日本車を買い付け中東に送るアラブな人たちがとても多い。さて,車は何にしようかな。ブレイドが壊れる前に決断しないと。