OUR DAYS 2019年2019/9/4

セロ弾きのシュウの件である。

7月,ある程度練習が進んだところで,やはりポジションや弓の持ち方については専門家の指導を仰いだ方がいいということになった。そしてどうせ先生に就くなら,まずなおみが先生に習って,それをボクに教える方が効率がずっと良いということになった。

したたかな作戦である。

先生を斡旋するサイトで条件の合った人が見つかり,斡旋サイトの管理人Tさんが立ち会いのもとウチで面談という運びになった。お盆休みの8月半ば,それに合わせて原村から引き揚げてきた。部屋を掃除し,お茶もケーキも用意してなおみが駅に迎えに行った。待ち合わせ場所にはTさんしかいなかった。時間を過ぎても肝心の先生が来ない。Tさんが連絡したが電話もメールも通じない。…お流れになった。

後日,Tさんからなおみのスマホにメールでお詫びともに報告が入った。先生は親戚にご不幸があり,動転して連絡しそびれたとのこと,すでに別な先生とマッチングの話も進んでいたが,交通アクセスを考えるともう一度前の先生と会ってみたら…と勧められた。ボクはどうも言い訳が胡散臭いと思ったが当のなおみが寛容なのである。それに新しい先生は24才と少々若すぎる。

前の先生と8月末に再度面談,1万円の紹介料と2回分の授業料とを支払った。Tさんもほっとした様子だった。

そして最初のレッスン日。銀座のヤマハで買ってきた指定の楽譜も準備して先生を待った。

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来なかった。メールも電話も通じなかった。

丸1日返事を待ってからあきらめてTさんに連絡した。平謝りに謝ってレッスン料をお返しするとのこと。彼の正業は知らないがこの斡旋サイトはほぼボランティアに近い。Tさんの顔を立てておそらく今度は24才の先生を迎えることになろう。

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