「花束がこんなに大きくなっちゃった。」
なおみが困ったようにそう言ってむしろ嬉しそうに笑う。それから泣く。
いつもの花屋で昨日は大きな花籠を頼んで生けてもらった。
今日はかわいいかわいいタローの祥月命日。すぐ近くに気配を感じる。
あっという間に2年が経った。
となりのタエちゃんを招いて,矢切の師匠が渾身の美しい骨壺へ改葬式をした。
オシャレなタローにはぴったりの新しいハウス。
骨の一片一片を愛しみながら掌にのせ,なおみが泣きじゃくる。
大きな足の骨は少し小さくして収めた。
一緒に焼いていただいた皿は深夜に工房にお邪魔してボクが絵付けさせてもらったものだ。
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