長い自主規制宅配期間をついに終えて連休に漕ぎつけた。
連休と言っても今年はたった4日間である。
世の中のたいていの人にとっては異常な連休だがボクたちには普通の連休である。
ボクは例年通りひきこもって絵を描いた。一日中一歩も外に出ない日が3日間。
初日にはDIYもちょっとした。洗面所の水道のパッキン交換である。
いざ分解してみると予定して連休前に買っておいたパッキンは全部サイズが合わなかった。
40数年前に父と母が建てた家である。設備の部品も半世紀は想定されていない。
弁ごと交換するしかない。
近所のホームセンターの開店時間に合わせて止水し,弁を外して買いに行った。
予想はしていたが今年のホームセンターは独特の混雑とものものしさとなっている。
開店前には車列ができていた。
駐車場に入るまでの螺旋状の坂でサイドブレーキを引いての坂道発進を20回はした。
愛車にとっては全く以て災難なコロナ禍の日々である。
友人からもらったN95を装着して店内に突入し,帰りは車に触る前に手を消毒した。
水道の弁交換には見事成功した。
もう,なおみがチューリップの歌を奏でて修理してくれとプレッシャーをかけることもできなくなった。
きゅっと心地よい音がして水はぴたりと止まる。
なおみは例によって家中の片づけと掃除をした。
白樺の枝の剪定はボクも手伝った。
30cmを少しでも超えるとゴミとして収集してもらえない。
ボクの仕事は電動のこぎりで枝を30cmの長さにそろえていくことである。
ボクらはまだいい。
せめて50cmくらに緩和してもらえないとお年寄りにはこの作業はかなり辛い。
近所でも一軒家の住民の高齢化が進み庭を諦める家も増えている。
天才クッカーが絵ばかり描いていたので毎夕食はほとんどなおみの作だった。
愛用のあんちょこはこれ。
1995年発行のエッセ。
計量スプーンで計って結城先生のレシピ通り料理している。
他に大学生主婦時代の昭和な料理百科事典もあり(笑)
さて,世の中はステイホーム族があふれ,にわかクッカーも急増とのこと。
スーパーに行っても食材が売り切れということも少なくない。
おまけに野菜の値段が高騰して手が出ない。
我が家の連休の青物はほとんどモエ姉が送ってくれた山菜だった。
連休中のゼイタクと言えばなおみのタコライスに合わせて泡盛を買ったくらいだ。
例年なら連休中に一度しらべ荘に母のご機嫌伺いに行って庭仕事を手伝っていた。
今年はムリだ。
インターでは県外ナンバー車の写真を撮っているという噂である。
母のLINEによればまたまた庭の大改造を行っているとのこと。
90才の土木工事である。
またぞろ体調を崩さなければいいがとも思う。
だがでもマロンを喪った今,夢中になれることがあるのはよい。