水彩画のスランプが来た。
どうしても新聞で見た桜川の麦秋が見たくなった。
しかし品川ナンバーで出かけると石を投げられることもあるという。
迷っていると珍しいことになおみが「行こう」と背中を押した。
とにかく地元の人と対面しない。飲食店などに行かない。
夕景を狙って行ったが麦はもうほとんど刈られていた。
夕日もショボく終わった。
それでも3月以来の遠出だった。心が軽くなった。
夕飯だけは仕方ない。なおみがコンビニで買った。
茨城にはセイコーマートがある。
タローと北海道の思い出がよみがえる。