OUR DAYS 2021年2021/03/07

0101.jpg

「どう?芸術作品」

…諏訪に雪が激しく降って心配していた翌朝にはLINEにこんな写真が届いてほっとする。母にスマホを特訓しておいてよかったとつくづく思う。

みなさま,90才母,おかげさまで元気に暮らしています。

0102.jpg

Aさんに作ってもらったお洋服をパンさんの奥さんに見せにいってカシャ。

0103.jpg

なおみに「東京の押し入れにしまってあるわたしのお雛様送って」と頼み,ひな祭りの日にはご覧の通り。

0104.jpg

義母宅で収穫して送った金柑は甘露煮になったとのこと。これを食べていれば風邪をひかないそうだ。

0105.jpg

フリーアナウンサーだったKさんと母はとてもウマが合うようで,あちこちの楽しい集まりに連れて行ってもらっている。先週のこと、ボクがiPhoneの電池交換を茅野のショップに手配した日があいにく雪になった。母には雪の日の運転は禁じている。困っていることを知ったKさんが送り迎えしてくれた。

家族のような付き合いが新たに始まっている。

0106.jpg

今年…というよりここ数年だが,温暖化の影響か雪も寒さも以前ほどではない。母が独りでの越冬には幸いした。ご近所やAさん,Kさん,大工のIさんなど村の人たちの力も大きい。

0107.jpg

北八ヶ岳峰の松目の麓に鳳凰の雪形が出て春も近い。

予定では今日,母の顔を見に行く予定だったが,首都圏の緊急事態宣言が延長になったので中止した。村の人たちは村人として母を受け入れてくれている。その母が「東京」と接触しないいことは前提であり,礼儀であり,実際のリスク回避でもある。ボクらが今行けば,母は2週間人と会わずに自主隔離せねばならない。

0108.jpg

「無理しないでいいよ。」
「やはり辛抱しょうよ。」
「私は元気です。が、ますます声が出なくなった。」
「今の所私は体も何も問題ないので、心配しないで下さい。」

これらは先週,LINEで村の様子を聞いたり原村行を決行するかどうか相談したやり取りのあとについてきた母からのメッセージだ。ボクたちへの気づかいにあふれている。

が,いよいよ決めなくてはいけないという金曜の深夜にはこんなLINEが着信した。

「今回。原村(に来ること)どうしますか。」

胸が痛んだ。気丈にしているがやはり寂しいに決まっている。

0109.jpg

最近、老眼鏡が要らなくなったと自慢している。ゆうべのLINEには先週読了した本。

0110.jpg

今朝のLINE。マイナス5度のベランダに40分ねばって,庭に来るキジの撮影に成功したそうだ。

昨日はウォーキング友の北欧人が様子を見に訪ねてきてくれた。ウォーキング東海道は府中を過ぎて鞠子あたり。

ところでこれら母からのLINEはボクたち宛ではなく,置賜のモエさん宛である。モエさんは毎度細やかにレスポンスしてくれている。グループになっているボクたちは東京にいながらにして母の様子も,地域医療で緊急事態にあるモエさん宅の近況も知ることができる。スマホは十代の子どもたちには百害あって一利もないが,お年寄りとその家族、そして遠方の友人とのコンタクトにはタイヘンありがたいツールである。

NEXT