10代の子たちの感染拡大が続いているので暫くの間,定期的にPCR検査を受けることにした。
アマチュアバンド「イリタマゴ」のリーダーは肺気腫の持病がある。
できるだけバンドの練習日の直前をねらって検査を予約した。
陰性証明は職場での信頼感を高める効果もある。原村にも行きやすい。
自転車で新宿まで来た。一昨年までは新宿に自転車で来ることなど考えたこともなかった。
検査ブースの壁にはレモンと梅干の写真が貼ってある。
ボクは想像力が豊かなので写真の助けなしに,いつでも唾液を分泌することができる。
なおみは苦戦中。並んでいる人に配慮して二人でひとつのブースを使っている。
結果は翌日の夜にメールで届く。
10時過ぎ,ビックロの自転車売り場で新しいチェーンを買ってから新宿通りでなおみと別れた。
二回目のワクチン接種から三週間,前回のPCR検査で陰性,体調はよくもちろん発熱はない。
月曜の午前中なら人出も少ない。仕事の繁忙期はようやく一段落し,チェロの演奏会も終わった。
なおみが懇願していた新宿でのショッピングにオーケーを出した。
条件は自転車で回ること,カフェの店内で休まないこと。
実にここまで一年半,笹塚のモールとスーパーだけで買い物をしてきた。
子どもとかぶる恐れのないファッションや下着などの調達がもはや限界にきているそうだ。
荷物が持ちきれなくなったら,車で途中回収してやると言って送り出した。
ボクは新宿西口のやまやに寄った。この店にはフランケンワインが置いてある。
帰宅して油絵の準備をしているとLINEに写真が送られてきた。
ちゃんとオープンエアで休憩していることをアピールしている。
「こんな休憩所は以前はなかった。」
ナワバリの中に知らない広場や施設がたくさんできているとのことだ。
続いてランチの写真。テラス席をゲット。もっとも時間が早いのでまだ客が誰もいなかったそうだ。
1時半ごろ帰宅した。
暑い暑いと着ているものを脱いだまま,リュックから次々と戦利品を取り出しては自慢する。
こんなものもリュックに入っていた。久しぶりの買い物を満喫したようだ。
夜はフランケンワインに合わせてシュニッツェルとジャーマンポテト。
それにしめ鯖をアレンジしたへリングもどき。
一日だけだが気分はゆったりとした休日だった。
今週から仕事はほぼ平常に戻る。