OUR DAYS 2021年2021/10/7


Have a nice trip_d0085887_20143768.jpg

かねてからこのブログでもお馴染みの
Shu&Naomi夫妻は
私にとってかけがえのない電脳家庭教師さんです
彼らが面倒みてくれなかったら
このブログもなかったに違いありません

そのことをどんなに感謝しているか
なにで恩返しできるかと思い続けたある日
その機会が巡ってきました

彼ら夫妻が我が子のように熱愛していた
愛犬タローに死なれたのち
彼を偲ぶ思いを皿に描いてみたら・・
と奨めたのがきっかけでした

Have a nice trip_d0085887_20152149.jpg

Shu&Naomi夫妻は
都心で進学塾を経営する校長&教頭先生
どっちがどっちかは云いませんが・・(笑)
「&」を外すともう一枚の肩書が現れ
画家&ヴァイオリンニストでもあります
その上カメラとPCもプロレベル
何を聞いても知らないことなし
恐れ入谷の鬼子母神なのです(古いかぁ~)

Have a nice trip_d0085887_20155122.jpg

昨日は約束通り夫妻で来房
用意しておいた尺皿にタローを描きました
タローのことなら全て頭の内手の内
下絵なしでタローは眠りから覚めました
気が休まるなら毎年ここにきて描き続けたらいいさ
焼けば消えることのないタロー
画家の心に潜む写真とは別のリアリティーが
夫妻を慰めてくれるかもしれません

昨日はもう一つ約束がありました


Have a nice trip_d0085887_20065849.jpg

これは私のヴァイオリン 1952年(昭和27年)
死んだ親父が私に買い与えたヴァイオリンです
その年に制作された日本人制作者の作品
亡父が知人の音楽家に勧められた作品だったのだそうです

中学時代までは弾いてましたが
部活でバレーボールを始めて文科系から体育系に転向
爾来70年誰も弾いてくれない楽器でしたが
だからといって容易く手放すつもりもなく
いつも私の傍で眠っていたヴァイオリンなのです

今日の機会に
このヴァイオリンにも久方ぶりの目覚めをと思い立ち
Naomi夫人にプレゼントすることにしたのです
きっともう孤独に眠り続けることはないでしょう
プロの練習器にしてもらい
やがて音が蘇る日が来るかもしれません
ヴァイオリンは弾き続けることが大事な楽器なのです


Have a nice trip_d0085887_20173901.jpg

言うまでもないことですが
Naomi夫人が弾く音は私のそれとは全くの別もの
弾いてくれてありがとう!
うれしそうな目覚めだったようです

Have a nice trip_d0085887_20180016.jpg


この一枚が最後の一枚
69年が過ぎ去っていました


Have a nice trip_d0085887_21274032.jpg

そして
これが1952年最初の一枚
このヴァイオリンを弾く10歳の私です

Have a nice trip!
私のヴァイオリンに良き旅を!

元ページ:桃青窯696「Have a nice trip」

NEXT