かねてからこのブログでもお馴染みの
Shu&Naomi夫妻は
私にとってかけがえのない電脳家庭教師さんです
彼らが面倒みてくれなかったら
このブログもなかったに違いありません
そのことをどんなに感謝しているか
なにで恩返しできるかと思い続けたある日
その機会が巡ってきました
彼ら夫妻が我が子のように熱愛していた
愛犬タローに死なれたのち
彼を偲ぶ思いを皿に描いてみたら・・
と奨めたのがきっかけでした
Shu&Naomi夫妻は
都心で進学塾を経営する校長&教頭先生
どっちがどっちかは云いませんが・・(笑)
「&」を外すともう一枚の肩書が現れ
画家&ヴァイオリンニストでもあります
その上カメラとPCもプロレベル
何を聞いても知らないことなし
恐れ入谷の鬼子母神なのです(古いかぁ~)
昨日は約束通り夫妻で来房
用意しておいた尺皿にタローを描きました
タローのことなら全て頭の内手の内
下絵なしでタローは眠りから覚めました
気が休まるなら毎年ここにきて描き続けたらいいさ
焼けば消えることのないタロー
画家の心に潜む写真とは別のリアリティーが
夫妻を慰めてくれるかもしれません
昨日はもう一つ約束がありました
これは私のヴァイオリン 1952年(昭和27年)
死んだ親父が私に買い与えたヴァイオリンです
その年に制作された日本人制作者の作品
亡父が知人の音楽家に勧められた作品だったのだそうです
中学時代までは弾いてましたが
部活でバレーボールを始めて文科系から体育系に転向
爾来70年誰も弾いてくれない楽器でしたが
だからといって容易く手放すつもりもなく
いつも私の傍で眠っていたヴァイオリンなのです
今日の機会に
このヴァイオリンにも久方ぶりの目覚めをと思い立ち
Naomi夫人にプレゼントすることにしたのです
きっともう孤独に眠り続けることはないでしょう
プロの練習器にしてもらい
やがて音が蘇る日が来るかもしれません
ヴァイオリンは弾き続けることが大事な楽器なのです
言うまでもないことですが
Naomi夫人が弾く音は私のそれとは全くの別もの
弾いてくれてありがとう!
うれしそうな目覚めだったようです
この一枚が最後の一枚
69年が過ぎ去っていました
そして
これが1952年最初の一枚
このヴァイオリンを弾く10歳の私です
Have a nice trip!
私のヴァイオリンに良き旅を!
元ページ:桃青窯696「Have a nice trip」