今年もあちらこちらで子どもたちのためのクリスマス会が中止を余儀なくされている。
ボクたちの教室でも2年連続の中止を決めた翌日の朝食のとき,なおみが
「子どもたちがビンゴで喜んでいる夢を見た。」
と言いました。わが社の重要案件はたいていそんなことが原因で決定されていく。
メリークリスマス!!
授業中にいきなりシュウ先生がギターでクリスマスソングを歌い出す。驚いた子どもたちがそちらを見ている隙に後ろの窓からサンタの登場である。プレゼントはお菓子の袋と…ん?あははは。もう一つは冬休みの宿題だ。
サンタは中2のアヤネ,前日は中3のリンコが務めた。毎年,クリスマス会では生え抜きの中2の女の子がサンタやトナカイに扮して手伝うのが恒例になっていた。中止になってもこの二人とはどうしてもサンタの思い出を残したかった。この二人が小学生のときもお姉さんたちがクリスマス会をしてくれた。
僅かな時間にサプライズの企画だったが小さい子はそれはそれは驚いて喜んだ。
「先生,写真撮らせて。」
「先生じゃないよ。サンタだよ。」
小6の子は一生懸命盛り上げようとするボクたちを慮って拍手を打って応援する。大人である。子どもたちのいろいろな面が見えてくる。
くたくたになって夜の10時
サンタはまだ終わらない。
イブの夜に矢切の師匠の工房にカレンダーを届け,焼きあがったタローの皿を頂きに行く約束をしていた。
ホントは半日は時間を取って訪ねようと思っていたのだが,とうとう終業後に寄ることになってしまった。
それなのに電話で連絡すると師匠はとても喜んでくださった。
「サンタで行こう。」
…そうなる。
クリスマスイブも師匠は工房にこもっていた。
ギターを持って乱入すると
「家族を起こしてくるから待ってくれ。」
と母屋に駆けて行ってしまった。
起こされて観客となった奥さまと娘さん。深夜にお騒がせしてすみません。