OUR DAYS 2022年2022/7/23

10代に感染が広がったところで,とうとうボクたちも逃れられず,新型コロナウイルスに感染した。

教室を臨時休校にして二人で寝ている。…と言うのもおそらく東京の医療体制は今週半ばにほぼ崩壊していると思われる。体調不良を感じて東京都が指定する病院リストに片っ端から50件ほど電話したが,全部予約がいっぱいで診察も検査も断られた。仕方ないので職場を早退するとき,日本橋のPCRセンターに寄った。翌日,陽性の通知が来た。病院を受診することが義務付けられているので,再び発熱外来に電話したがつながらない。当日予約を受け付ける病院は人気のチケット取りと同じ状況のようだ。体も辛いのであきらめて自宅療養することにした。

症状は高熱と喉の激痛,激しいときは水も飲みこめない。薬は揃っている。解熱作用の強いロキソニンとトランセットは売るほどある。山形の多田先生(Moe姉のご主人)に伺うと喉の炎症にはカロナールが効くそうで,こちらもどっさりある。となりの妙ちゃんにLINEすると喉に効く薬を買ってきてくれた。これらを症状に合わせて自分で処方するしかない。小康した方が,家事をしたり看護したり,シャワーを浴びたりする。食欲はある。味覚異常はない。だが,喉が痛くて食事はままならない。経験したことのない痛みである。もしもこれが胸に入ったら命が危ないと思われる。だが,自分の免疫力に力強さを感じる。おそらくはワクチンの効果だろう。どうやらワクチンのおかげでこれ以上は重症化しないようだ。

郵便屋さんや宅配の人には事情を話し,隙間から受け取って,相手の手にエタノールのシャワーを浴びせた。容赦なくオンライン添削のLINEが着信する。休講中はほぼ返金するのでサービスに近い。具合が悪くなると横になる。玄関のドアノブに横浜に住む義弟から差し入れがかかっていた。夜には町田から義母が巨大な手作り総菜をかけていった。1.5kgほどもある。町田から電車で来たらしい。ボクの大好物のババロアも入っていた。

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