あれは確か震災の年の12月。皆既月食の時間が遅かったので,仕事を終えてからボクらはタローを連れて撮影に出た。天頂付近での月食を東京タワーの真下で狙った。それから真夜中過ぎの新宿の西口でタローと月を一緒に撮った。
月が赤くなると
「パパ,パパ」
と,背中にじゃれつくタローの心地よい体温を思い出す。次の皆既月食のとき,タローはいなかった。
正直,誰が撮っても変わらない月の撮影にはあまり興味がないが,生徒たちやSNS友の期待に応えるために毎回セッティングする。今年は春に購入したシグマの50-500mmがどれくらい使えるか試す楽しみはある。
月の出に合わせ,授業をなおみに任せて抜け出す。ジャイアントを飛ばして荒川の堤防から狙った。
これが手持ち500mm,トリミングなし。
続いて200mm付近,お♪けっこうイケてる。でも重い,でかい。電車を待って時間を食った。慌ててカメラバッグに収納しようとして右腕の筋肉を傷めた。
いやいや,決して仕事をサボって撮影しているわけではない。理科の臨時授業である。例によって通りがかりの人がけっこう聴講している(笑)
食の始まり。あれ?解像度甘いね。
皆既月食中。シャッター速度を1/13まで落としてもISO/21600。
F/6.3ではキツイ。
トリミングした。ざらざらである。たぶんサンヨンで撮って思いきりトリミングした方がマシだろう。
50-500,暗いところの撮影には使えないね。