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ほぼバッファローウイング

手羽中を買った。

初めての食材に燃えるボクは天才クッカーである。クッカーとは造語で,なぜコックではないのかと言えば,味音痴の妻以外には食べる人間がいないからだ。天才と断定するにはいささか客観的評価に欠けている。

イメージしてるのは,チキンウイングか名古屋風唐揚げだが,どちらも手羽先だったと思われる。とりあえずボールに入れて,塩,胡椒をしたところで,ふとアメリカン気分が盛り上がり,白ワインをふって,どっさりとチリパウダーを加えた。ボクの経験ではチリパウダーというのは,ある一定量を超えると,それ以上は味も風味も効かない。ほどほどで十分なのだが,なぜかどっさりとやってしまうのは,多分に気分的要素が強い。黒胡椒もガリガリと増量し,低温の油でゆっくり揚げると,濃いキツネ色で思ったよりからりと仕上がった。

このままでもビールに合いそうだが,天才クッカーとしては少々納得がいかない。チリパウダーがボールに随分と余っている。勿体ないのでトマトケチャップとタバスコを加えてテフロンのフライパンで加熱し,肉を入れてあおると,しっとり絶妙な仕上がりになった。たぶんこれって,ほとんどバッファローウイング。
味付けも十分だが,さらにシーザードレッシングをかけるところがアメリカンだ。健康にはよろしくなさそうだけど…旨いっすよ。


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