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意地でも風呂吹き

ボクの作ったダイコン(と言っても,畑を耕してJAで買ってきた種を蒔いただけで,あとの世話はみんな母がした)が,いよいよ収穫された。冬が来る前に懇意の農家,通称レタスのおじさんがしらべ荘の畑に耕運機をかけてくれるので,その前に残っている作物はみんな収穫するのである。



収穫直前の大根

残念ながらボクのダイコンは大根というより中根と小根の間くらいまでしか成長しなかった。


「お漬物にしかならないねえ。」
と,ちょうど東京に帰った母が,それでも太いものを3本持ってきてくれた。

いや!!夏の終わりに宣言した通り,意地でも風呂吹きに煮る!!

意地を張るボクは天才クッカーである。クッカーとは造語で,なぜコックではないのかと言えば,味音痴の妻以外には食べる人間がいないからだ。天才と断定するにはいささか客観的評価に欠けている。

細すぎて,直径より長く輪切りにするしかなくてもいいだ。
すりゴマ,柚子胡椒,酒,味醂,醤油などを使って渾身の味噌ダレを作った。
が,客観的に言えば大根そのものが不味いとこの料理は美味しくない。


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