Apr.2012

フランス南西端の街バイヨンヌの風景です。

「ピレネー紀行」は写真集のつもりだったのですが,とうとう写真の方がサブになってしまいました。今回は分け合って写真だらけでお送りします。

EU主要国にありながら,いまだこの町の昼休みはやたらに長く,人は優しくおせっかい,喫煙率はぱっと見,成人の75%くらい…つまり男女を問わずタバコを吸わない大人を見かけないということ…です。

ま,良きにつけ悪しきにつけ古きヨーロッパが色濃く残っています。

個性的な美しい街並みにはわけがあります。

ひとつはバスク人たちの街であること,もうひとつは交通の便が悪いために,アメリカ,ドイツなどの大資本の流通に巻き込まれていないことです。

この街に入るとき,郊外では高速道路の整備が急ピッチで進んでいるのを見ました。ボクたちが通ってきたE80号はすでに高速道として全通し,大西洋岸を南北に走る高速も開通間近のようでした。

こうして中央との物流のパイプが太くなれば,街が個性を失うのも時間の問題でしょう。それは日本でもヨーロッパでも同じです。みんな東京,みんなパリ,元をたどればみんなNYCです。

さて,ノスタルジックな感慨に耽りながら,なぜボクには独りでこんなにたくさん街撮りする時間があったのでしょうか(笑)それは次回からの本編をお楽しみに。


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