Apr.2012

パンプローナの市庁舎前広場です。

毎年7月の一週間,サン・フェルミン祭のメインイベントとして,20頭近い牛がこの広場に集められ,路地を疾走します。有名なパンプローナの牛追い祭です。世界中から大勢の観光客が集まるそうです。

勇壮で迫力ある牛追いの様子はテレビなどでも放映されますが,この牛たちの運命はあまり知られていません。

街中を追い回され興奮したところで,800mほど離れた闘牛場に追い込まれます。中には着飾った闘牛士が剣を持って待っています。屠られたあとの肉は祭のごちそうとして饗されるのです。

スペインの闘牛もイングランドのキツネ狩りも,動物を享楽のため遊びで殺すあらゆる風習にボクたちは反対です。

たとえ500年の伝統があろうともたいしたことではありません。今年からしない歴史を作って行けば501年後には新しい伝統が生まれます。

牛が追われていく道を辿ってみました。


ここが闘牛場です。


ピレネー紀行は,写真集のつもりがたいへんな長編紀行文になってしまいましたが,いよいよクライマックスになります。懲りずにお付き合いくださっているみなさまに感謝します。

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