Apr.2012

話が少し前後しますが,パンプローナからバルセロナへ向かう途中に不思議な景色を見ました。


ぼた山と廃墟の街です。


街に向かう一本道の入り口には壊れた門と壁のようなものがありました。スペイン語で標識がありましたが,入っていいのかどうかわかりません。意を決してナマズを進めると廃墟の街の巨大さが分かります。炭鉱が廃坑になり,そのまま放置されたものでしょうか。世界にはまだまだ見知らぬ珍しい風景がたくさんあります。


撮り鉄したくなるポイントを見つけましたが,列車がいつ来るのか知るすべがありません。また,いつか来られるでしょうか。

列車よりもランチと言うことになったのです。思えばフランスでもスペイン側でも本場のバスク料理はどうもボクたちの口には合いませんでした。ここはひとつ普通のスペイン田舎料理を味わってみようと2-0の満場一致で決議したのです。

高速欧州道のランプを適当に下りて近くの村に向かいました。そして狙い通り村の入り口にレストランを見つけます。この程度はボクらにとって昼飯前です。訪ないを入れると30分後,正午に開店するとのことだったので,駐車場に車を停めて暫く昼寝をしました。


目を覚ますとすでに店は開店し,やたらと賑わっています。ワインのピッチャーがあちらこちらに置かれ,ほぼ宴会の様相です。

店主が別のテーブルに運んでいく料理をボクらの席に持って来て見せてくれます。言葉が全く通じないので,実物,この中から選べと言うわけです。


ありがたい。他のテーブルの宴会?客たちもフレンドリーです。ワインを注がれそうになりましたが,車なのでクラーラを注文し皿を何種類か選びました。店主はウインクして厨房にオーダーを入れます。

豆のスープです。ニューヨークのクイーンズで入ったエクアドル系の料理店の味付けに似ていました。案外ルーツはこの辺かもしれません。香辛料が効いていてクラーラが進みます。

メインディッシュ…ん?

未体験の味がします。少々いやな予感(笑)

店主を呼んで指差しスペイン語の食べ物のページを見せると,果たして「ウサギ肉」を指差しました。


ごちそうさまでした…(笑)

ボクたち慣れない動物性タンパク質には弱うございます。残してすみません!!


村人たちの宴会はいっそうテンションを上げて盛り上がっています。今日が特別な日には見えません。この人たち,いつ働いているのでしょう(笑)

とりあえず,次回スペインに来ることがあれば,口に合うおいしいスペイン料理店を探すのを目標にします。


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