養老牛にやってきましたモー.
民宿の老主人が言っていたシマフクロウを撮りに来たわけではありませんモー.厚岸に下りて牡蠣が食べたいというドレミ案を却下し,前日来たコースを戻るようにして,ここまで登ってきた分けはモー….
これだ,モー(笑)
野湯ファン垂涎の「からまつの湯」!!どうです,この素晴らしいロケーション.
人気が高くて,以前,お盆休みに来たときには,押すな押すなの盛況でとてもドレミが入れる状況ではなくあきらめました.
今回は地元の人がぱらぱらと入っているだけだったので,ドレミも入浴できました.
他の北海道の野湯がほとんどそうであるように「からまつの湯」もその立地自体がイリーガルです.その上,心ない観光客が問題を起こすことから自治体に疎まれ,常に存亡の危機にさらされています.それを地域のボランティアの人たちや愛好家が大切に守っています.湯舟も脱衣所もよく掃除され,清潔に保たれています.備品や張り紙などもきちんと揃っています.こんなことが可能なのは世界中で日本だけでしょう.
「11月になって,まわりに雪がないのはめずらしいことだ.覚えがないよ,初めてだ.」
…とは,毎日来ているという年配の入浴客のお話.今年はよっぽど冬が遅いようです.
暫くすると入浴客も途切れ,二人だけの貸切状態になりました.湯の中で手足を伸ばし,流れる雲を見上げます.冬枯れたからまつの森をざわざわと風が渡ってゆきます.もう数時間すれば,東京の雑踏に戻っているのかと思うと不思議な気がしてきます.