02/高田屋嘉平衛

Aug, 2009

函館の街に来たのはもう何度目になるか数えきれないほどなのに,十字街に近いこの交差点に立っているのが高田屋嘉兵衛の像だとは気づかなかった。

初めて「菜の花の沖」を読んで,この街が彼によって作られたと言っても過言ではないことを知った。

正確にはこの時点で二人とも文庫本6巻になる長編小説を読了してはいない。ドレミはこの旅行中にこつこつと後半を読み続け,とうとう帰りのフェリーで読み終えた。

 

←高田屋屋敷跡


嘉兵衛ゆかりの地や資料館などは地元の人もよく知らない。北海道の他の街と同じく,函館に住む人の大半は内地から移住した人々だろうから仕方ない。

 

←元町にひっそりと立つ本店跡の碑


ようやく訪ねて見ると,資料館は観光整備された赤レンガ倉庫の中にあった。何のことはない,赤レンガ倉庫自体が高田屋の造船所跡地だったのだ。

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