藻琴山から帰ると,ばぶるさんはボクたちのリクエストにも応えてくれた。プチ生活体験の散歩である。
←行きたかったアイヌチャシ(砦)跡
運動公園の端っこにあり,教わらなければただの起伏である。丘の頂上には滑り台ほどの大きさの怪しげなオブジェが作られていた。コンクリート製の柱には○○建設という文字。美幌市長さん,ちょっと史跡の保存方法に問題ありですぞ。
お決まりのSL。釧路の湿原号も,もとはこんな状態で残っていた機関車だったそうだ。
←わんこの散歩道。
さらにボクたちの熱意に押されて,結局,行きつけのスーパーにも連れて行ってくれた。お土産探しは地元密着型スーパーに限る。四万十の採れたてあおさの袋詰めや名古屋のスパゲッティソースも地元スーパーで発掘した。
ここにもあるある,北海道限定インスタントラーメンやカップ焼きそば,ジャガイモの焼酎にザンギ(鳥の唐揚げ)のタレ。地物特産玉ねぎを使ったインスタントオニオンスープ,甜菜のシロップはその名も天才ビートくん。お土産屋さんのお饅頭やクッキーと違って,断然安くて珍しい。たちまちショッピングカートがいっぱいになってゆく。
蕎麦もみーんな道産。どれにしようか迷っていると,ばぶるさんが後ろから
「蕎麦と言ったら幌加内」
と,言った。そのフレーズが気に入ったボクは復唱しながら幌加内蕎麦をがばりとカートに入れた。ドレミもそれを見て笑いながら言う。
「蕎麦と言ったら幌加内」
ボクの頭の中にはまだ見ぬ幌加内の蕎麦畑が広がっている。いつかその蕎麦畑に旅して今日のことを思い出すことだろう。