Apr. 2nd, 2019

5.ストーンヘンジ



EOS 5D MarkⅢ + EF17-40mm f/4L USM

ホテルスワンは村の中心部からずいぶんと外れたところだったので別料金の朝食も頼んだ。オムレツやソーセージは別料金のそのまた追加料金だったので義理で一つずつ注文した。それでも全体に質素である。ここのところ欧州旅行ではオランダやドイツのハム,チーズ,焼き立てパンにフルーツが山盛りの朝食に慣れていたのでいささか物足りなさを感じる。


クリスティの名探偵ポワロでは,ベルギー人のポワロが玉子やベーコンどっさりのイギリス風に辟易しながらパンとコーヒーだけのコンチネンタル(大陸風)ですませるシーンが多く出てきたように記憶している。現代は逆になっているのだろうか。まあ,ボクらが泊まるような安宿だけの話ではある。



フルーツはこれだけ。だがどっさりあって甘くてみずみずしい。南イングランドはスイカの名産地だろうか。それにしても4月初旬である。アフリカ辺りから輸入するのだろうか。



電子機器の充電も荷物の整理もばっちり。さあ出発。



ソールズベリーから10kmあまり,車で30分ほどに昨日,夕日の中に見た環状列石がある。雨の朝とてストーンヘンジ・ビジターセンターの観光客はまばらである。



それでも次々と送迎バスが出る。時間やシーズンによっては長蛇の列なのだろう,列を回す柵がパズルのように設置されている。



シャトルバスの中。



世界遺産「ストーンヘンジ」

X-E2 + XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

おーい,ドレミー。記念写真撮るぞー…って。


…団体客につかまっている。みんなをカメラに収めてあげようと道ぎりぎりでイナバウアーしている。



この直立巨石が立てられたのは先史時代,紀元前2500年から紀元前2000年のこと。



その目的や用途には諸説あっていまだ謎である。



だが,夏至の太陽がヒールストーンと呼ばれる高さ6mの玄武岩に沿って昇り遺跡の中央に当たることなどから,全ての石が天文学的に注意深く計算された位置に置かれていることは確かなようだ。



ボクの希望で訪れた素な観光地。例によって女子組には評判の芳しくない古代ロマンである。


↑目次へ戻る
→「6.」へ進む