南アルプスあぷとライン

スイス登山鉄道と同じアプト式列車


運行:大井川鐵道  撮影:奥大井湖上駅展望所
公式HP:大井川鐵道
撮影地:静岡県榛原郡川根本町梅地
撮影日:2016年10月

カール・ロマン・アプトが発明したアプト式機関車には「ラックホイールピニオン」という坂道専用の歯車が付いていて,線路の真ん中に敷設された「ラックレール」という歯形レールを噛み合わせて坂道を上り下りします。日本では現在日本でこのアプト式列車に乗ることができるのはここだけです。(大井川鐡道HPより)


SLかわね路1号を撮影したあと(009/大井川鐡道本線参照)友人イリさんと車を一台にして終点の千頭まで登ってきました。千頭には大きな道の駅ができていてびっくり。折しもトーマスフェスティバル開催中でタイヘンな人出です。


千頭はあぷとラインの始発駅でもあります。アプト式に乗ってみたい気持ちもありましたが,そこは犬連れの不便なところ。

トーマスファンの家族連れに混じって列に並んでゲットしたスパゲティを急いで食べて奥大井湖上駅の展望所に向かいます。

展望所には先客が数人,みな湖上駅から徒歩で来たそうです。挨拶もつかの間,来ました!アプト式列車がゆっくりゆっくり湖を渡ってきます。


ドレミに持たせた5Dが湖に映る列車を捉えました。

EOS5D Mark II + EF70-200mm f/2.8 L USM


X-E1の換算300mmは鉄橋の上のアプト式をぐぐっとアップと(Ω\ζ°)チーン)。

FUJIFILM X-E1 + XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS

FUJIFILM X-E1 + XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS


湖上駅で下車し,次の列車まで駅や周辺で過ごす人も多く,ホームはけっこうにぎやかです。


さらにアプト式の終点井川ダムまで北上しました。


今日初めて誰もいないところに来て,あまり鉄道に興味のない二人が思いっきりはしゃいでいます。



かつてはアプト式列車がダム湖の対岸にある堂平という集落まで走っていました。


橋固い岩盤をトンネルが貫き,ダムの資材などを輸送していたそうです。


トンネルの出口は固くシャッターで閉ざされています。


廃線の跡が遊歩道になって残っていました。休日なので,対岸からは遊覧船で戻れます。

EOS5D Mark II + EF70-200mm f/2.8 L USM


犬は遊覧船には乗れないのでボクたちは途中で引き返しました。


この廃線散歩の間に…

タローの身にタイヘンなことが起きていました!!


帰りの車中で急にタローが立ち上がったかと思うと,ドアに向かってじたばたと足踏みしながら外に出たいとアピールします。そんなことは初めてだったので,よほどのことに違いありません。急いで車を空き地に乗り入れてドアを開けると,果たして外に出たタローが片足を引きずっています。ごろんさせると左前足の肉球の間から鮮血がさぁーっと滴りました。


野ビルです。車の床に血まみれの死骸がころんと転がっていました。噛みつかれた痛みに耐えかねて,タローが足踏みして踏み殺してしまったのです。吸血中のヒルを殺してしまうと血が止まらなくなります。カーペットを下ろしてよく調べると,まだ吸血前の生きたヒルも2匹発見しました。


アプト式の最終列車が千頭に向かって行きます。

ヒル騒ぎですっかり遅くなってしまいました。タローは血止めの軟膏をつけて暫くすると,もうすっかり痛がらなくなりました。


見上げると雲が夕焼けに美しく染まっていました。

EOS5D Mark II + EF24mm f/1.4 L USM


暫く散歩してから帰路に就きました。

EOS5D Mark II + EF24mm f/1.4 L USM

EOS5D Mark II + EF70-200mm f/2.8 L USM
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