休日のビールにほろ酔い、
「タロー、よーし、遊ぼうかー」
…自宅でも遊んでやらないとね(前回参照)
かみかみ枕にがーこ(がちょうのぬいぐるみ)、ロープで遊ぶ頃になると、お互いに興奮してとっくみあいになりました。ふごっふごっっとタローがうなるので、負けずにうなり返しているうちに、怪獣になりきってました。四足で這うのはネロンガ、ケムラー、グビラ…ボクの怪獣ぶりに、タローがびびって逃げ出しました。
「むむむ。男の子がこれくらいで逃げてどうする!」
よーし、今度は真珠怪獣ガマクジラだ。不気味なうなり声をあげてガマクジラがキッチンを横切っていきます。
びたーん!びたーん!
テーブルの陰に隠れて見ていたタローは尻尾をお腹につくほど巻いて、乾燥機の前で洗濯物を出していたなおみの足許に逃げました。
「シュウ!こわがってるからもうやめなさい。」
びったーん!!びたーん!
「うごごごごごー!!」
怪獣ガマクジラが飛び掛ろうとしたそのとき、床に伏せて怯えていたタローのお腹の下から、さぁーっと液体が…。
「ありゃりゃ、すわったままおしっこしちゃったー!」
よっぽどこわかったのでしょう、ガマクジラの声からシュウに戻ったボクに今度は尻尾をぶんぶん振ってタローが抱きついてきます。
「や、やめれタロー、びしょびしょじゃん、わー!!」
「シュウ!もうタローに怪獣ごっこは禁止!」
「はーい^^;」
それにしてもボクの怪獣は迫力あるらしいです。初期のウルトラ怪獣をデザインしたのは、成田亨という人で、ボクはそのセンスを尊敬しています。今でもときどきお風呂で怪獣ごっこがしたくなります。「穴を掘るゴモラ」とか「ガラモンが息絶えるとこ(水がないとできない)」などの得意芸をなおみに披露すると、芸術を解さない彼女に、ビンタされたり、浴槽の湯に頭を沈められたりしてます。今度からタローと遊ぼうっと。
ふっふっふ。次は地底怪獣テレスドンだぞー、タロー。